2011/05/09

国境なき記者団のインタラクティブ新聞広告fromベルギー。



報道の自由を抑圧する「プレデター」であるカダフィ、アフマディネジャド、プーチンの顔写真を使ったベルギーのインタラクティブ新聞広告が面白いです。

その広告に載っているQRコードをスキャンして独裁者たちの口元に描かれた点線内にスマフォンをセットすると、本人とは別の人物の口が動き出します。この正体はジャーナリストであり、「プレデター」たちが決して語ることのないその国の現実を淡々と報じます。


映像が終わるとユーザーを国境なき記者団のウェブサイトへ飛ばし、彼らの活動のより詳しい情報を得てもらう仕組みになっています。
サイトでは、危険地域に足を運ぶジャーナリストらに対する寄付(彼らを保護・援助するための活動資金など)を呼びかけていたりします。


この広告に参加するためだけに新聞を買ってしまいそうですね。
ちなみに国境なき記者団の広告キャンペーンは、広告会社Saatchi&Saatchiが無料で行っているらしいです。

日本ではある意味報道の自由を抑圧しているのは大手マスコミだと言えますね。国境なき記者団も、日本の記者クラブ制度を「排他的で報道の自由を阻害している」と強く批判しているそうです。
この広告にもし菅首相の顔写真を使うとしたら…上杉隆氏の口に何を語ってもらおう?モノマネまでしてくれそうですね。

—————————————————————————————————————————————-

参考記事:
Print ads become more and more multimedia  4/27/2011 (adverblog)
Reporters without Borders (official website)
国境なき記者団 (wikipedia)